Global Wind Organisation（GWO）は、2012年に設立されたGE、Vestas、Siemens Gamesa等の風力タービンメーカーや、風力発電設備のオーナーなどから構成される非営利組織です。本部はデンマークのコペンハーゲンにあります。

GWOは、世界の風力エネルギー産業における安全と品質基準を推進するために設立されました。GWOは、風力タービンメーカー、事業者、サービスプロバイダーなどの風力発電の関連企業が、標準化された訓練・認証プログラムを確立・維持するための活動を行っています。

特に、洋上風力発電においては、GWOに加盟しているタービンメーカーの風車に乗り移るためには、GWOの定めるBasic Safety Training(BST、基本安全訓練)を受講し、有効期限が2年間の修了証を保有していることが必要です。

風力発電産業が急速に拡大する中、事故を防止し効率的な運転を確保するためには、一貫した安全行動を確立し、労働者の技能を高めることが不可欠です。GWOは、高所作業、応急手当、火災予知、マニュアルハンドリング、シーサバイバル、その他必要なスキルに関するさまざまな分野をカバーするトレーニングを開発・更新しています。

GWOのトレーニング・スタンダードは世界的に認知されており、さまざまな地域や国において安全性と能力の指標となっています。GWOは、業界の専門家、労働団体、トレーニングプロバイダーと緊密に協力し、トレーニングを開発しています。GWOの認定を受けるトレーニングセンターとインストラクターは、トレーニングの質と効果を保証するための厳しい要件を満たすことが必要です。